天照大神の弟素戔鳴尊がその昔、自ら鐘馗大神と名乗って唐国に渡り虚耗という悪人を退治したことに根をもった大疫神とその一族が、わが国に怨みを晴らそうと攻撃をしかけてきた。
春夏秋冬における一切の病の司となり、民びとの命を狙う大疫神は、「庶民の命を奪い絶やし悪魔の国に染めてしまう。」と高言を切って攻め立てて来るが、鐘馗大神は茅の輪をもって応戦し、その威徳によりこれを討ちとる。