吉岡 副団長に御協力いただきました。
上の図は、舞台(舞殿)を上から見たものです。
客席側(西方)から見て右側を "上手
(かみて)
"、左側を "下手
(しもて)
" と言います。
舞台中央に天井から色紙で飾った "天蓋
(てんがい)
" をつるします。
迎えた神様は、この "天蓋" や "胴
(どう)
" (大太鼓)の上から、奉納する神楽を楽しまれると言われています。
舞台の隅々を "スマ" (隅がなまったものか?)と言います。
舞人は、"神" "鬼" "姫" 等々役所によらず(所作は違いますが)東方→南方→西方→北方と順に右回りに("舞い手" と言います。)進み、今度は北方→西方→南方→東方と逆に("舞い返し" 又は単に "返し" と言います。)進みます。
これを "道行
(みちゆき)
" と言って基本となります。
使い方としては、"舞い手から返しに入るところの所作がエエのォ" とか "舞い手を出すところの決まりが型になっとるのォ" と言えば、チョッと通らしく見えます。
これに "ヤマ返り" "拝み" "ゆり" 等々が加わり、役所によって所作等を演じ分け、同じことをしていてもお客さんにそう思わせず、退屈をしないで神楽を見てもらえるように舞っています。
"座を覚えましょう!!"
独り舞い
舞台中央が座となります。
舞手、返しの手を出す時もこの座に舞い込んでからとなります。
二人舞い
基本的に "花取り" が上手
"共
(ソデ)
" 方が下手、が最初の座となります。
道行の途中や立ち会い(合戦)の時入れ替わったりもします。
正面口上の際、客席から見て右側が "花取り" です。
三人舞い
上段側中央が "花取り" の座となります。
二人舞いと同じ様に座を変わったりしてしていきますが、三角形の頂点の位置の座は "花取り" の指定席といえます。
神・鬼・悪 等々、役所は変わっても舞台に出たら、まず座を決めて舞っています。この位置がズレたりすると、立ち合い(合戦)の時に、ぶつかったりします。
神楽を見るとき、誰がどの座で、どの様に座を移していくのかを見るのもチョット"通"の見方と言えるでしょう。